「LinkBuds SとLinkBuds Fit、何が違うの?」
どうも、くりまろと申します!
今回は、ソニーの完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds S」と「LinkBuds Fit」を実際に使い比べて分かった違いをお伝えします。
LinkBuds Sは、2022年6月にソニーから発売されたワイヤレスイヤホン。
その後継モデルとしてLinkBuds Fitが、2024年11月に発売。
「後継モデル=性能アップでしょ?」と思いがちですが、実際に使ってみると、必ずしもそうとは言い切れないのが正直なところ。
本記事では、ノイズキャンセリング・外音取り込み・音質・装着感という4つのポイントにフォーカスして、両モデルを比較していきます。
- LinkBuds SとLinkBuds Fitの実際の使用感の違い
- あなたに合うモデルはどちらか?
それぞれのレビュー記事もありますので、ぜひそちらもご覧ください。
【ノイズキャンセリング】LinkBuds Sの圧勝
重視する人も多いであろうノイズキャンセリング。
実際にLinkBuds SとLinkBuds Fitを使い比べてみると、ノイキャンの性能はLinkBuds Sの方が圧倒的に優秀でした。
まず、LinkBuds Sのノイキャンは非常に優秀です。
物理的な遮音性(パッシブノイズキャンセリング)も高いのもあり、大幅にノイズを軽減してくれます。
室内ではエアコンの音やキーボードの打鍵音などの生活音をしっかりカットし、静かな空間を作り出してくれます。
電車に乗っているときも、走行音が大きく軽減され、移動時間がぐっと快適になります。
個人的には、LinkBuds Sのノイキャンは文句なしの性能です。
一方、LinkBuds Fitのノイズキャンセリングは、実用的ではあるけれど、強力とは言えない性能です。
LinkBuds Fitは耳への挿し込みが浅い設計になっているため、物理的な遮音性が弱いです。
特に中〜高音域のノイズ、例えば紙をめくる音やキーボードの打鍵音などは、残念ながらあまり軽減されませんでした。
とはいえ、騒がしい場所でもイヤホンの音をはっきりと聴き取れる程度にはノイズを低減してくれる力はあります。
両モデルを比較すると、ノイズキャンセリング性能ではLinkBuds Sが明らかに上。
静かな環境を確保したい方や、ノイズに敏感な方には、LinkBuds Sをおすすめします。
一方で、「イヤホンの音がハッキリ聴こえればOK」という方には、LinkBuds Fitでもいいと思います。
【外音取り込み】どちらも高水準の性能
LinkBuds SとLinkBuds Fitの外音取り込みは、大きな性能差は感じられず、どちらも非常に優れた仕上がりでした。
両モデルとも、周囲の音がとても自然に聴こえ、人工感はほとんどありません。
人との会話もスムーズに行えます。
音の方向感もバッチリで、「どこから音がしているか」がハッキリ分かります。
外を歩いているときに、車や自転車の接近音を察知できるので、外出中も安心して使用できます。
また、両モデルとも外音取り込みレベルを20段階で調整可能で、シーンや好みに応じて設定できます。
例えば、カフェで作業するときは取り込みレベルを下げて、環境音をほんのり感じる程度に。
逆に、ウォーキング中は取り込みレベルを上げて、周囲の音をしっかり聴こえるように。
外音取り込み機能に関しては、LinkBuds S・Fitどちらを選んでも十分満足できると思います。
【音質】表現力はFitが一歩リード
LinkBuds SとLinkBuds Fitは、どちらも音のクオリティは高いですが、Fitのほうが表現力が高いと感じました。
音域の特徴としては、両モデルとも低音がやや強調されていながらも、全体のバランスはしっかり取れていて、聴きやすい音だと思います。
また、どちらのモデルも専用アプリを使ってイコライザーの設定が可能。
低音を控えめにしたり、高音を強くしたりと、好みに合わせてカスタマイズできます。
一方、音の表現力という点ではFitの方が優れていると感じました。
Fitは音の分離が良く、一つひとつの音がくっきりと聴き取れます。
また、音の定位(どの方向に音があるか)も明確で、立体感も感じられます。
SよりもFitの方が、音楽の世界にぐっと引き込まれるような、より深い没入感を得られる感覚がありました。
どちらも優れたサウンドですが、Fitの表現力に魅力を感じたので、音質面ではLinkBuds Fitに軍配が上がるというのが僕の評価です。
【装着感】Fitの方が圧迫感が小さく快適
LinkBuds SとLinkBuds Fitは、どちらも軽量で良好な装着感ですが、個人的にはFitの方がより快適に感じられました。
Fitは、LinkBuds Sをはじめとする一般的なカナル型イヤホンと比較して、イヤーピースが短く、耳の奥まで深く挿し込まない設計になっています。
この浅い装着性により、耳への圧迫感が軽減されて、長時間でも快適に使用できます。

「浅めの装着性なら外れやすいんじゃ?」と思うかもしれませんが、全くそんなことはありません。
耳に引っ掛けるサポーターの存在もあり、装着の安定感はばっちり。
運動中でも外れそうな気配は全くありませんでした。
一方、LinkBuds Sも装着感も十分に良好で、安定感もあります。
しかし、カナル型イヤホン特有の密閉感や圧迫感はあるので、Fitと比較すると快適性は劣ります。
長時間イヤホンを使用する方や、装着感の快適さを重視する方には、LinkBuds Fitの方がおすすめです。
【まとめ】どちらを選ぶべき?
ここまで、LinkBuds SとLinkBuds Fitを実際に使って分かったことを比較してきました。
比較項目 | LinkBuds S | LinkBuds Fit | コメント |
---|---|---|---|
ノイズキャンセリング | ◎ | △ | Sの圧勝 |
外音取り込み | ○ | ○ | 大きな違いは無く、両機とも優秀 |
音質 | ○ | ◎ | Fitの方が表現力が高い |
装着感 | ○ | ◎ | 圧迫感の違いでFitが勝ち |
LinkBuds Fitは、外音取り込み・音質・装着感と、多くの点で優秀なモデルです。
ですが、ノイズキャンセリングが弱点で、ここが大きく足を引っ張っています。
一方、LinkBuds Sはノイズキャンセリングが非常に優秀で、その他の機能も高水準にまとまっています。
ノイキャンを重視するならLinkBuds S、ノイキャンは最低限でOKという方はLinkBuds Fit、を選ぶといいでしょう。


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