「Qobuzって、何がいいの?」
高音質を売りにしているフランス発の音楽サブスク「Qobuz(コバズ)」。
確かにハイレゾ対応で高音質なのですが、それ以外の特徴はどうなのでしょう?
本記事では、Qobuzの強み・弱みを解説し、どんな人におすすめなのかをお伝えしていきます。
- Qobuzの強み・弱み
- 利用料金
- どんな人におすすめなのか
Qobuzの強み
1. 音質へのこだわり:ハイレゾ&ロスレス配信

Qobuzの最大の特徴は、やはり音質です。
Qobuzは最大192kHz/24bitのハイレゾ音源の配信をしています。
全ての楽曲がハイレゾではありませんが、ハイレゾ以外はロスレス(CD音質)で配信されています。
ハイレゾとは
ハイレゾとは「ハイレゾリューション(高解像度)オーディオ」の略で、CDよりもはるかに多くの情報量を持つ音源のことです。
一般的にサブスクで配信されるMP3のような圧縮音源は、データ量を軽くするために音の一部を削っています。
一方、ハイレゾはスタジオで録音された音をほぼそのまま保持しています。
アーティストの息遣いや楽器の細やかなニュアンス、空間の広がりといった、圧縮音源では失われがちなディテールまで再現されます。
ハイレゾを楽しむためには、外部DAC(デジタル-アナログ変換器)や高性能なヘッドホンなどが必要になります。
Bluetoothの場合は、ハイレゾ対応のコーデック(圧縮方式)に対応したヘッドホンが必要です。
2. 音楽愛を感じるオリジナルコンテンツ
Qobuzには、音楽作品を深く掘り下げて味わうためのコンテンツが充実しています。
マガジン

アプリ内でQobuz独自の記事を読めます。
アーティストインタビュー、楽曲紹介、オーディオ機器解説など、音楽ファン必読の質の高い情報が満載です。
専門家による厳選プレイリスト

他のサブスクでは自動生成されたプレイリストが主流ですが、Qobuzは専門家により厳選されたプレイリストをメインとしています。
3. 使いやすいアプリ設計
Qobuzのアプリは、痒い所に手が届くような使いやすい設計になっています。
再生中の音質の常時表示

再生画面には、現在の音質が常に中央に見やすく表示されます。
その表示をタップするだけで、音質設定へすぐに切り替え可能です。
「今聴いている曲はハイレゾ?それともCD音質?」といった疑問も、一目で解消します。
音質を重視するサービスならではの、気が利いたデザインです。
ストレスフリーな画面遷移
画面をスワイプするだけで履歴や再生リスト、楽曲クレジットにアクセスでき、ストレスの少ない使用感です。
PCユーザーへの配慮も万全

オーディオ環境を整えたPCで聴く人を考慮し、PC版アプリもよく作り込まれています。
見やすく使いやすいデザインはもちろん、ショートカットキーも用意されていて、再生/一時停止や曲移動などの主要な操作を楽に行えます。
Qobuzの弱み
1. 料金が高め
Qobuzの料金は1,480円(月額個人プラン)と、日本向けに提供されている音楽サブスクの中では最も高い料金です(2025年12月現在)。
普段からオーディオ機器などに投資をしている人にとっては、納得できる価格かもしれません。
一方で、ライトリスナーにとっては割高に感じるでしょう。
| サービス名 | 個人・月額プラン |
|---|---|
| Qobuz | 1,480円 |
| Spotify | 1,080円 |
| Apple Music | 1,080円 |
| Amazon Music Unlimited | 1,080円(プライム会員は980円) |
| LINE MUSIC | 980円(LINE STORE経由) |
2. 邦楽が少ない
Qobuzの弱点としてよく挙げられるのが、邦楽(J-POP、アニソンなど)の少なさです。
SpotifyやApple Musicなど大手サブスクと比較すると、現時点での配信楽曲数は見劣りします。
邦楽をメインで聴きたい方には物足りないかもしれません。
ただし、Qobuzは日本では2024年10月にサービス開始と比較的最近なので、今後増える可能性は十分あるでしょう。
3. 機能面でいくつか不便な点
僕が実際に使ってみて、不便に感じた点をいくつか挙げます。
自動レコメンド機能が乏しい
Qobuzは「人の手による」プレイリストを重視しているため、自動生成のプレイリストが少ないです。
自動生成プレイリストは、聴取傾向に合わせて毎日更新される「Daily Q」と、毎週更新の「Weekly Q」の2種類のみ。
ジャンルやムード別に、自分の好みに合ったプレイリストを提案してほしい方にとっては、物足りなく感じるかもしれません。
歌詞表示機能がない
他のサブスクでは当たり前の歌詞表示機能が、Qobuzにはありません。
歌詞を見ながら音楽を聴きたい人には不便な点です。
洋楽のカタカナ表記

洋楽の曲名がカタカナ表記になっている曲があり、英語表記で慣れていると見にくく感じます。
料金プラン
Qobuzには、次のプランがあります。(2025年12月現在)
- ソロプラン(個人利用)
- デュオプラン(2人での利用)
- ファミリープラン(家族最大6人まで)
また、ソロプランとデュオプランには、月額プランと年額プランが用意されており、年額プランの方が月あたりの料金がお得です。
| プラン名 | 支払いプラン | 料金 | 月額換算 (年間プランの場合) |
|---|---|---|---|
| ソロ (1アカウント) | 月プラン | 1,480円/月 | – |
| 年プラン (年額一括払い) | 15,360円/年 | 1,280円/月 (月200円お得) | |
| デュオ (2アカウント) | 月プラン | 1,980円/月 | – |
| 年プラン (年額一括払い) | 20,160円/年 | 1,680円/月 (月300円お得) | |
| ファミリー (最大6アカウント) | 月プラン | 2,080円/月 | – |
Qobuzはとにかく音質重視の人におすすめ
Qobuzはとにかく音質重視の人に向いているサブスクです。
Qobuz独自のコンテンツや使いやすさといったメリットも紹介しましたが、それらはあくまでサブ的な要素。
Qobuzのメインは、ハイレゾ&ロスレス音質です。
高音質を求めるかどうかが、Qobuzを選ぶべきかの判断基準でしょう。
- とにかく音質重視
- 高性能なオーディオデバイスを持っている
- 音質はそこまで気にしない
- コスパ・楽曲ラインナップ重視
【まとめ】Qobuzは音質を最重視する人向け
Qobuzは、音質への徹底したこだわりと、音楽作品を深く味わうためのコンテンツが魅力のサブスクです。
- 最大192kHz/24bitのハイレゾ音質
- 専門家によるプレイリストやマガジンなどのコンテンツ
- ユーザーフレンドリーなデザイン
- 料金が高い
- 邦楽のラインナップが少ない
- 機能面が充実していない
結論として、Qobuzは「お金をかけてでも最高の音楽体験をしたい人」におすすめのサブスクです。
Qobuzは初回1ヶ月無料体験が可能なので、気になる方は一度試してみるといいと思います。

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